2024/4/15 地域に密着「ローカル防災アプリ」で災害に備えよう を更新しました

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川の防災情報は「カワボウ」におまかせ

防災情報リンク

こんにちは、管理人のアカツキです。
今回お届けする防災情報は「川の防災情報」です。

天気予報や大雨警報などの気象情報は気象庁が発表していますが、たとえば川の水位が今どうなっているか、ダムは今どれくらいの水をたたえているのか、といった事も知りたいという方がいると思います。そのような情報はどういった機関が提供しているのでしょう?

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出水期はもうすぐ

先日、今年初めてとなる台風1号(マラカス)が発生し、立て続けに台風2号(メーギー)も発生しました。

長かった冬が終わり、すでに春が訪れていますが、もう少しすると日本は風雨災害のおそれが強まる「出水期」に入ります。

出水期とは、その呼び名の通り台風などによって川の水量が上昇し、洪水災害が多くなる時期のことを指します。日本では6月から10月がその期間になります。ただ、北海道や東北では雪解けによる川の増水が考えられますので、より早く4月前後が出水期になります。

大雨などがもたらす災害に備えるためには、色々な方面でやるべきことがありますが、その一つが情報の収集です。たとえば気象庁の「キキクル」では、今あなたがお住いの地域にどれだけ大雨災害のリスクがあるかといった情報を知ることができます。キキクルについてはこちらの記事もぜひご覧ください。

川の防災情報は国土交通省が発表

そしてキキクルのような防災に役立つ情報は、国土交通省からも提供されています。それが「川の防災情報」、通称カワボウです。

川の防災情報では、河川に関する様々な防災情報を提供しています。そのコンテンツは次のように大きく6カテゴリーに分かれており、全部で12もの情報を調べることができます。

  1. 行政からの発表
    • 洪水予報等
    • ダム放流通知
    • 避難情報
  2. 川の状況
    • 観測所等の地図情報
    • 水害リスクライン
    • ライブカメラ画像
  3. 雨の状況
    • レーダ雨量
    • 雨量観測所
  4. 氾濫(はんらん)時の浸水範囲
    • 洪水浸水想定区域図
  5. 水質・積雪・潮位
    • 水質・水温
    • 積雪・潮位
  6. 過去の観測情報
    • 水文水質データベース

また防災に役立つ他サイトの情報もあり、あらゆる防災コンテンツへのリンクが掲載されています。さながらカワボウは一つの防災ポータルとしての機能を果たしている、そのようにも言えるでしょう。

カワボウを使ってみよう

地図から探してみよう

それでは実際にカワボウを利用してみることにしましょう。ここでは手っ取り早く「地図から探す」からアクセスしてみます。

トップページ
トップページ
地図から探す
地図から探す
メイン画面
メイン画面

このように東京を中心とした日本地図が表示されます。ここで千葉県の東側に青い色が付いている部分が見えますね。これはXRAIN(エックスレイン)と呼ばれるリアルタイムで雨量を観測できるシステムにより、現在の雨の様子が示されています。

そして地図を動かしていくと、場所によって右側にあるアイコンがオレンジ色に変わり、点滅している場合があります。これはその地域内の河川の水位が上昇していたり、またダムの放流が行われていたりと何がしか平時と違うことが観測され、それに関する情報が発表されている時に教えてくれるアイコンになっています。

今度は地図を拡大してみます。するとたくさんのマークが出てきました。すごい数ですね。これらのマークは画面左下にある箇条書きがされているようなアイコンをタップするとその解説が出てきます。

たくさんのマーク
たくさんのマーク
マークの意味は?
マークの意味は?

たとえば下の画像のマークは水位観測所を表しています。タップするとその場所の断面図が表示され、現在の水位が示されます。この画面にはあらゆる情報が詰め込まれています。

三角形と三本線のマークが水位観測所です
三角形と三本線のマークが水位観測所です
水位観測所情報
水位観測所情報

まず河川名の部分ですが、ここは展開できるようになっていてその観測所の所在地や、いつ氾濫してもおかしくない状態である氾濫危険水位の基準値などを確認することができます(凡例からも確認できます)。

河川名をタップすると詳細が出てきます
河川名をタップすると詳細が出てきます
水位情報をグラフでチェック
水位情報をグラフでチェック
観測データも用意されています
観測データも用意されています

また水位の表示を、断面を表示する横断図グラフ観測値の三種類で切り替えることができます。さらに図表示では全体図と拡大図、時間軸の切り替え(時間毎と10分毎)にも対応しています。水位の隣には矢印マークがあり、水位が上昇あるいは下降傾向にあるのかといったことも分かりやすく補足されています。

ダムのリアルタイム情報も提供されています

次はダムについて見てみましょう。ダムのマークはこちらでしたね。
こちらもダムの模式図とグラフ、観測値と三本立てでその水位情報を確認することができます。

ダムのマーク
ダムのマーク
ダム情報・模式図
ダム情報・模式図
ダム情報・観測値
ダム情報・観測値

この例からも、カワボウは日本のありとあらゆる河川の情報を集めるサイトであることが見えてくるのではないかと思います。

二つのレーダが雨量情報をキャッチ

先ほど少し取り上げましたが、カワボウでは雨量情報も確認することができます。その方法は二つあり、XRAIN(エックスレイン)Cバンドレーダがあります。

これらはそれぞれ次のような特徴を持っています。

  • XRAIN
    • 250m四方の雨量情報
    • 主に人口が多い地域に設置
  • Cバンドレーダ
    • 1km四方の雨量情報

より狭めた範囲で雨の情報を確認したいという時にはXRAINの情報を、大きく雨がいつ降り出したかを確認するにはCバンドというように使い分けると良いでしょう。雨量情報は右の電波を示すアイコンから表示できます。

雨量レーダ
レーダ雨量
雨量レーダ・XRAIN
雨量レーダ・XRAIN
雨量レーダ・Cバンドレーダ
雨量レーダ・Cバンドレーダ

川のライブカメラもあります

カワボウで提供されているのは水位情報だけではなく、その場所の映像もあります。これは地図を拡大していった時に、すでにいくつか表示されていると思いますが、カメラマークがそうです。ここをタップすると現在の川の映像(静止画像)を取得できます。

また、平常時の画像も用意されていますので、現在の状況との比較もすることができます。川が大きく増水している時は、平常時と全く様子が違います。そのようなことからも防災についての意識を高めることができると思います。

河川カメラのアイコン
河川カメラのマーク
現在の川の様子
現在の川の様子
川の平常時の様子
川の平常時の様子


さらに映像は静止画像だけではありません。中にはYoutubeによるライブ配信を行っている場所もあります。観測所一覧から水位やダムなどの観測所を検索できますが、ここにカメラの項目があります。

観測所はここから全て調べられます
観測所はここから全て調べられます
観測情報をカメラにすると・・・
観測情報をカメラにすると・・・
川のライブカメラ情報が出てきます
川のライブカメラ情報が出てきます


その下に市町村別がオレンジ色になっており、各都道府県の一覧が出ていると思います。このうち、調べたい都道府県の「一覧情報へ」をタップすると、その場所に関係するあらゆる情報のリストが表示されます。

そして観測情報をカメラに切り替えることで、その地域の全ての河川カメラ情報が表示されます。このLIVE配信欄にYoutubeのロゴがあれば動画で今の川の様子を知ることができます。特に西日本でLIVE配信を行っている川が多いようです。

まとめです

今回の防災情報は、「川の防災情報」を取り上げました。河川に関する防災情報はほぼ全て網羅されているサイトだと思います。一方で、一つ一つの情報ではなくてまとめて見る手段もあります。それが「情報マルチモニタ」です。こちらならキキクルも含めてあらゆる防災情報を確認することができます。


出水期に向け、ぜひカワボウを情報収集の一つの手段として活用してみてください。

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