こんにちは!管理人のアカツキです。
今回の防災グッズは「給水バッグ」です。
断水が起こった時に水を確保するためのアイテムです。早速見ていきましょう!
給水バッグがあると安心
給水バッグとは
名前のごとく、給水を受けるためのバッグです。
給水袋、給水タンク、ウォータータンクなどとも呼ばれます。
ポリエチレンやPET(ポリエチレンテレフタレート、ペットボトルのPETです)といったプラスチック素材からできており、普段は折りたたんでコンパクトに収納できるようになっています。
容量は数リットルから20リットルくらいまで対応しています。
ただ、満水にすると入れた分の水だけ重くなってしまいます。
水1リットルは、ほぼ1kgの重さになりますから、20リットルではざっくり20kgです。
これはかなり腰にくる重さだと思います。
十分な水を確保できたけど、持ち運びが大変・・・となってしまってはまずいですよね。
給水バッグの容量には幅があり、大きいものでは15リットル入るタイプもあります。
あなたご自身の体力や運び方などもお考えの上、最適なサイズを決められると良いでしょう。
今回ご紹介するバッグは、容量5リットルから10リットルまでのものをお示ししたいと思います。
ポリタンク型もあります
昔懐かしのこのようなポリタンク型も販売されています。スタンダードな形ですよね。
一方で給水用のタンク形状は、より水を容器に注ぎやすくなる様に考えられています。
給水コックが取り付けられていたり取水口が広くなっていたりしています。
普段は横置きで運び、取水時には縦置きにして使うようになっているものもあります。
どちらかというと、大容量で家族単位で使用する、といった場合に使用されることが多いと思います。
キャリーカートもあると便利です
いずれにしましても、車で運ぶならともかく、くんだ水を歩いて持って帰るということも十分考えられると思います。そのような時にはキャリーカートがあると運ぶ負担が減って便利です。
たとえば以下のようなキャリーカートです。普段は折りたたんで収納できます。
こちらは車輪も大きく、耐荷重も50kgまであります。
一台備えておけば、水だけなく荷物も楽に運べて安心です。
水は常に備蓄しておきましょう
飲料水は一日一人あたり3リットル
給水バッグはいざという時に水を持ち運ぶことができる重要な防災グッズです。
しかし、水不足に備えて常に身の回りに水を備蓄しておくことが大事なことだと言えるでしょう。
首相官邸のサイトにある「防災の手引き」では、水、特に飲料水の備蓄量の目安を掲げています。
その量は「1人1日3リットル×3日分」です。
備蓄の方法として、次のような方法が考えられます。
- 水道水をくみ置き
あらゆる自治体が呼びかけており、その方法も説明されています。
ぜひ一度あなたがお住いの自治体サイトを参照してみてください。
以下は札幌市水道局の例です。
- ミネラルウォーターを購入
スーパーやドラッグストアなどで販売されています。
段ボール1箱に2リットルボトルが6本入っているのが標準的です。
合計12リットルで、4人家族なら1日分の備蓄量に相当します。
ですので、1箱1日分となり、3箱買うと3日分の備蓄になります。
また「保存水」という賞味期限が年単位のものもあります。
当サイトでも取り上げていますのでぜひこちらもご覧ください!
もちろんこの他にも生活用水として使う水を考えると、その量はさらに多くなります。
「お風呂の水を貯め置くこと」も有効な手段です。
断水後は応急給水が行われます
断水が発生すると、各自治体では「応急給水」への対応を開始します。
これは水道水が供給できなくなった場合に、住民の飲料水や生活用水を確保するための対策です。
給水施設や給水車から給水を受けられます
では、どのような形で私たちは給水を受けられるのでしょうか?
この形態として、次のようなものがあります。
- 応急給水施設(浄水場)
私たちのくらしに欠かせない水道水を作っている大元の施設です。
直接ここに行くことでも給水を受けられます。 - 応急給水施設(貯水槽)
地上または地下に貯水タンクがあり、通常は水道の配水管として機能しています。
ですので常に水が入れ替わっているんですね。
そして非常時には自動的に緊急遮断弁が作動します。
このタンクに残った水を給水できるという仕組みになっています。 - 給水栓
基幹管路(注1)や地震に強い配水管と接続した給水栓です。
配水管と直結していますので、基本的に給水量の制限はありません。
(注1)きかんかんろ:浄水場から各家庭に水を送るための配水管の中で最も重要な(基幹の)配管です) - 給水車
貯水タンクを積んだ自動車です。あらゆる災害関連のニュースで目にする形態ですね。また、実際にお世話になった方もおられるかと思います。
あなたの町の応急給水を調べてみよう
給水の形態は先ほどご紹介した通りです。
しかし、これらはあくまでも一例に過ぎません。
なぜなら、応急給水の方法は各自治体で異なり、災害の状況によっても変わるからです。
私も近隣の状況を調べてみましたが、近くの小学校に耐震性の貯水タンクが設置されていました。
加えて他の地域の小学校にも次々と設置されていることを確認しました。
これはこの記事を作成するにあたって初めて知った事実であり、このような形で自分の備えになったことを有難く感じています。
あなたがお住いの自治体では、どのように応急給水への備えが行われているでしょうか。
そして給水はどこで受けられるのかということを、ぜひ一度調べてみましょう!
2021年2月13日発生の福島県沖地震による断水の実例(1)
2021年2月13日23時7分頃、福島県沖でマグニチュード7.3の地震が発生しました。
この地震について、厚生労働省が定期的に被害報告を発表しています。その最新第6報(本記事作成時点(2/18))によると、断水が最大35,999戸発生していました。
このうち、ほぼ95%は復旧しており、1,830戸がなおも断水中とのことです。
(2021年3月1日追記)
2月22日に最新第8報が発表されています。この時点で全ての断水が解消済みです。
また、最大断水戸数が26,562戸に変更されています。
これは第6報まで10,153戸と報告されていた茨城県かすみがうら市の分が、第7報から716戸に大幅に減少したためです。この減少分は、10,153戸-716戸=9,437戸であり、当初の最大断水戸数から差し引くとちょうど26,562戸という値になります。
(追記おわり)
特に最大震度6弱を記録した宮城県の山元町(やまもとちょう)では最大2,900戸、同じく震度6弱の揺れに見舞われた福島県の桑折町(こおりまち)では、最大4,000戸が断水していました。
山元町は一部で断水が続いていましたが、2021年2月18日18:00に解消されました。
今回の断水は、地震で配水管がダメージを受けたことによるものです。
一般的に、災害によってライフラインが損傷すると、その復旧には時間を要します。
備蓄の重要性を改めて実感しました。
2021年2月13日発生の福島県沖地震による断水の実例(2)
震度5強を観測した宮城県の塩竃市(しおがまし)と、震度5弱の揺れを記録した多賀城市(たがじょうし)では、地震発生日から3日後の2021年2月16日から断水が発生しています。
断水は2021年2月18日時点でも継続中で、両市では応急給水を実施中です。
(2021年3月1日追記)2月19日に断水は解消されました(追記ここまで)
これは地震とその後の大雨の影響で、民家の灯油タンクから油が漏れ出し、浄水場の水源となっている川に流れ込んでしまったのが原因とみられています。
このケースでは、地震によって水道管が破損したことによる一次被害的な断水ではなく、二次的な被害によって断水が起こったことを示しています。災害による影響が時間を経て現われたのだと思います。
以上、断水の実例を2例紹介しました。ニュース映像にもありますが、給水時にはその水を受けるための入れ物が必要です。そのための防災グッズである「給水バッグ」を実際に見ていきましょう。
給水バッグを紹介します
(1) AUGOOG ウォーターバッグ 5L
- 参考価格(税込):1,480円(Amazon)
- 容量:5L
- セット数:5袋
5袋1セットでお得な給水バッグ
中国の安徽省(あんきしょう)を拠点とする(Amazonプロフィールより)AUGOOGが販売する給水バッグです。
バッグは透明で中身が分かるようになっています。使わないときにはたたんで収納ができるため、防災袋に入れておくこともできます。
給水・取水口も大きく、持ち手もしっかり付いていますから十分役に立ってくれることと思います。
こちらのセットは、容量5Lの袋が5袋入っているのでお得感がありますね。
(2) 星硝 給水袋 6L
- 参考価格(税込):825円(Amazon)
- 容量:6L
- セット数:1袋
背負える給水バッグ
星硝(せいしょう)が販売する給水バッグです。この会社は、日本山村硝子株式会社のガラスびん関連製品を取り扱う商社として生まれ、現在は「セラーメイト」という食材を保存する密封びんなどのブランド展開、防災グッズ(給水バッグ)などを製造販売しています。
こちらの給水バッグの特徴は、持って運ぶ他にも「背負って運べる」ことです。
袋には持ち運び用のハンドルと背負いひもが付属しています。
袋に6L注水すると約6kgの重さになるわけですから、そうなると手で持って運ぶよりも背負う方が運びやすくなると思います。さらに両手が空きますから別の荷物を運んだりもできます。
リュックを背負うような感覚で持ち運べる給水バッグだと言えるでしょう。
(3) エピオス ウォーターバッグ 6.5L
- 参考価格(税込):1,298円(Amazon)
- 容量:6.5L
- セット数:3袋
外側が説明書&記録表の折りたたみウォーターバッグ
イベント&ノベルティの企画、輸入、販売を行う株式会社エピオスが販売する給水バッグです。
給水バッグの形状は(1)と同様ですね。ただこちらは袋の外側に「バッグの図解」「非常時の水の確保」「水道水の保存方法」などが印刷されていて使用者のことを考えた内容になっています。
また「受水記録表」も印刷されていて、水の簡単な使用記録も取れるようになっています。
セット数も3袋あり、十分な内容になっていると思います。
(4) アイリスオーヤマ 非常用飲料水袋 10L
- 参考価格(税抜き):568円(アイリスプラザ(公式通販サイト))
- 容量:10L
- セット数:1袋
重ね置きできる給水バッグ
生活用品の企画・製造・販売を手掛けるアイリスオーヤマの給水バッグです。最近は家電製品の印象が強いですが、防災グッズも多数製造販売しています。
アイリスオーヤマは本社が宮城県にあり、3.11を経てライフラインの重要性を認識していますが、先日の福島県沖地震を受けて飲料水事業にさらに追加投資を行い、また飲料水の出荷を開始するとのことです。
この給水バッグは容量が10Lと大容量になっています。
また水を入れた状態で最大4袋まで重ね置き出来るようになっています。
取水キャップは付いておらず、特殊な弁で閉じるようになっていますので、この点において他の給水バッグと区別されます。
一方で、ポリタンク型のものも販売されています。次にポリタンク型の給水バッグをご紹介します。
ポリタンク型
(1) アイリスオーヤマ ウォータータンク 10L
- 参考価格(税込み):1,380円(Amazon)
- 容量:10L
- セット数:2個
折りたためるコック付きタンク
こちらもアイリスオーヤマの製品です。給水バッグのタンク型になります。
取っ手とコックが付いているので、より持ち運びしやすく、取水が楽になります。
保管時には折りたたむこともできます。一般的なポリタンクは折りたためませんから、給水バッグとポリタンクの良い部分を兼ね備えた製品になっていると思います。
容量は10Lだけでなく、20Lのタンクも展開しています。
(2) 尾上製作所 ウォータータンク 10L
- 参考価格(税込み):985円(Amazon)
- 容量:10L
- セット数:1個
ワイドキャップ、コック付きのスタンダードモデル
バケツなどのトタン製品、園芸用品などを扱う尾上製作所が販売するウォータータンクです。
このウォータータンクはキャップが二か所に付いていて、片方にはコック、もう片方には幅広のキャップが付いています。そのため容易に水を入れることができます。手も入れられるので中身を洗うこともできます。
エア抜き栓も付いていますので、取水時には安定した水量が期待できます。
またコックが付属していますが、使用している内に劣化していくパーツだと思います。
尾上製作所ではコック単品も販売していますので、長く使えるタンクだと思います。
(3) 岩谷マテリアル ウォッシャブルタンク 10L
- 参考価格(税込み):932円(Amazon)
- 容量:10L
- セット数:1個
キャップの裏にコックを収納できます
合成樹脂コーティング加工品の製造・販売などを手掛ける岩谷マテリアルのウォータータンクです。
ワイドキャップな仕様は尾上製作所のタンクと同様です。中身のお手入れがしやすい構造になっています。ところで、こちらのタンクにはコックが付いていないように見えますね?しかし、岩谷のタンクはワイドキャップの裏側に収納部分があり、そこに付いています。
持ち運んでいる時、コックが出張ったままだと困る場面もあるかと思います。キャップ裏への収納は良いアイデアではないでしょうか。
岩谷マテリアルのウォータータンクは、透明タイプや容量20Lのタンク、またキャスター付きのものもありバリエーション豊かです。
まとめです
今回は断水時の給水対策として「給水バッグ」を取り上げました。
記事を作成するにあたって、様々な自治体の応急給水についての取り組みを調べてみました。
どの自治体も熱心にもしもの事態に備えた対策を講じていることが分かりました。
このことについては、また別の記事で取り上げてみたいと思っています。
生きるためには「水」が欠かせません。
水を備蓄し、給水バッグを備えて防災レベルをアップしていきましょう!