こんにちは!管理人のアカツキです。
今回は、携帯ラジオを取り上げます。
ネットの時代だからこそ、ラジオ
radikoだけじゃなく、ラジオ実機も備えよう
ラジオについては、以前防災アプリとしての観点から「radiko」についての記事を書きました。
ネットが普及した現在、誰もがお手持ちのスマホで気軽にラジオを聴くことができます。
ただ非常時にはスマホだけでなく、もう一つの聴く手段としてラジオの実機を持つこと。
このことも、防災対策として有用であると私は思っています。
ラジオは空中を飛ぶ電波を受信して音声に変える(戻す)装置です。
装置さえあって電波を捉えられれば、ラジオを聴くことができます。
災害時には正しい情報が必要です。
その正しい情報を得る手段を、一つでも多く持っておきたいですね。
そこで、次のような観点から携帯ラジオを取り上げることにしました。
- 基本的にラジオ機能のみ
- 避難時に簡単に持ち運べるもの
- 日常的にも使えるもの
ワイドFMをご存じですか?
ラジオで聞ける電波には、AMとFMの二つがありますね。
ところで、AMとFMはどちらの音質が良いでしょうか?
よりクリアに音が聞こえるのはFMです。
実際聴いてみても、そんな感じがしますよね。
そして、AMは少し音質が下がるけれども広い範囲で聴ける。
それに、建物の中で聴くとノイズがひどくなってしまう。
一方でFMは建物の中でも比較的聴きやすい。そういう性質があります。
じゃあ、AM放送で流している音声をFM放送で流したらクリアに聴けるのでは?
という発想から、ワイドFMという取り組みが行われています。
災害対策として、地理的にAM放送を聴くことが難しい難聴対策として総務省が推進しています。
具体的には、90.0~94.9MHzまでのFM放送でAM放送を聴くことができます。
聴取可能な地域は以下をご覧ください。
今回取り上げるラジオはすべてワイドFMに対応しています。
それでは見ていきましょう!
(1)パナソニック FM/AM 2バンドレシーバー RF-P155
- 本体サイズ 幅115.0×高さ68.0×奥行28.0mm
- 質量 162g(乾電池含む)/113g(含まない)
- 電源 単3形 乾電池 2本、DC3V
- FM モノラル 76~108MHz
- AM モノラル 504~1665kHz
- 電池持続時間
パナソニック EVOLTA使用
FM受信時:約71時間(スピーカー使用)/約102時間(イヤホン使用)
AM受信時:約78時間(スピーカー使用)/約109時間(イヤホン使用)
パナソニックアルカリ乾電池
FM受信時:約64時間(スピーカー使用)/約94時間(イヤホン使用)
AM受信時:約68時間(スピーカー使用)/約96時間(イヤホン使用)
パナソニックマンガン乾電池
FM受信時:約24時間(スピーカー使用)/約38時間(イヤホン使用)
AM受信時:約26時間(スピーカー使用)/約38時間(イヤホン使用) - 付属品 モノラルイヤホン、エボルタ単3形2本
コンパクトでシンプルなラジオ
パナソニックから、シルバーのボディが光るRF-P155をピックアップしてみました。
サイズからある程度イメージできると思いますが、かなりコンパクトにまとまっています。
ざっくりとですが、ちょっと横幅を短くしたiPhone SEを4台重ねた感じです。
しかし電池込みの質量は、1台分よりも少し重い程度。
(幅67.3×高さ138.4×厚さ7.3mm、質量148g)
両手に収まるサイズであり、シンプルにジョグダイヤルで選局する方式となっております。
デジタルチューナーでらくらく選局
自動周波数制御、AFCという技術によって、より簡単に選局ができるようになっています。
ラジオを見た感じ、昔なつかしのアナログメーターで細かい周波数合わせがちょっと面倒だな、と感じた方もおられるかも知れません。
しかしAFCによって、ある程度周波数が放送局に近付いてくると自動で合わせてくれます。
赤いランプが点灯すればチューニング完了です。
またパネルが暗いところで光るようになっているので、停電時にも役に立つことでしょう。
(2)パナソニック FM-AM 2バンドレシーバー RF-TJ20
- 本体サイズ 幅140.4×高さ54.4×奥行52.0mm
- 質量 288g(乾電池含む)/254g(含まない)
- 電源 単4形 乾電池 3本、充電式(内蔵) ニッケル水素充電池 4本
- FM モノラル 76~108MHz
- AM モノラル 522~1629kHz
- 電池持続時間
パナソニックアルカリ乾電池
FM受信時:約24時間
AM受信時:約24時間
ライト:約100時間
サイレン:約20時間
充電式電池(内蔵) 手回し充電
FM受信時:約14分
AM受信時:約14分
ライト:約3時間
サイレン:約20時間
(1分間に約120回転ハンドルを回して充電した時) - 付属品 充電ケーブル用ポーチ(ケーブルは各自用意)、ハンドストラップ
防災グッズ大賞 サバイバル部門 審査員特別賞受賞
今回取り上げたラジオは、機能がFM/AMの受信というシンプルなものを原則としました。
ただこちらの製品は、もう少し機能が追加されたものになっています。
しかし、その付加機能が必要最低限でありながら機能的であったため、取り上げることとしました。
また、一般社団法人「災害防止研究所」が毎年選定している「防災グッズ大賞」で、2019年のサバイバル部門審査員特別賞を受賞しています。
デジタル表示とボタンでわかりやすい選局
ごらんの通り、大変丸っこくコンパクトなデザインをしています。
操作ボタン類は上にまとめられていて、選局はボタンを押していくだけです。
液晶画面に周波数が表示されていますので、迷うことなく聴きたい局を選べますね。
ホールドボタンも付いていて、持ち出し時の誤動作を防いでくれます。
災害時に便利な手回し充電、ライト、サイレン機能
付加機能として手回し充電ができるようになっております。
USBケーブル経由でお使いのスマホに充電もできます!
またライトやサイレン機能もあり、スイッチ一つで使うことができます。
ただいずれも必要最低限の機能です。ライトの光量、サイレンの音量は調節できません。
しかし、デザインを含めてよく考えられていると感じました。
やや細長く丸いだ円形も、ライトとして使うときに持ちやすさを考えたものでしょう。
スピーカーを適切に配置できるし、アンテナを立てた時にもボディが安定しやすい。
そういった意図もあるのでしょう。
カラーも白色とオレンジ色の2色から選ぶことができます。
ふだんの日常生活でも、オシャレに使うことができるのではないでしょうか。
(3)ソニー ステレオポータブルラジオ SRF-19
- 本体サイズ 幅140.4×高さ54.4×奥行52.0mm
- 本体サイズ 約幅155.4×高さ80.3×奥行34.2mm
- 質量 198g(乾電池含む)
- 電源 単3形 乾電池 2本、市販のACアダプター
- FM ステレオ 76~108MHz
- AM モノラル 530~1605kHz
- 電池持続時間
ソニーアルカリ乾電池使用
音声入力時(スピーカー使用):80時間
FM受信時(スピーカー使用):47時間
AM受信時(スピーカー使用):52時間 - 付属品 接続コード(ステレオミニ―ステレオミニ)、乾電池(単3形2本)
ステレオスピーカー搭載のコンパクトボディ
ソニーも色々なシチュエーションに合わせたラジオを発売しています。
こちらも横長で丸みがある形状になっています。
AM/FM切り替えや選局ツマミなどをすべて上側にまとめています。
そして鮮やかなのが、正面のデザインと色ですね。
ステレオスピーカーを両側に2つ搭載しており、よりクリアにラジオを聴くことができるでしょう。
色もホワイト、ブラック、ピンクと3色のカラーラインがあります。
置き場所を選ばず、手軽にラジオを楽しめて災害時にも持ち運びに困ることはないでしょう。
(4)ソニー FM/AMハンディーポータブルラジオ ICF-51
- 本体サイズ 幅140.4×高さ54.4×奥行52.0mm
- 本体サイズ 約幅101.7×高さ67.8×奥行33.8mm
- 質量 約112.8g(乾電池含む)
- 電源 単4形 乾電池 2本
- FM 76~108MHz
- AM 530~1605kHz
- 電池持続時間
アルカリ乾電池使用
FM受信時(スピーカー使用):44時間
AM受信時(スピーカー使用):52時間
マンガン乾電池使用
FM受信時(スピーカー使用):19時間
AM受信時(スピーカー使用):22時間 - 付属品 乾電池(単4形2本)
さらにコンパクトな携帯ラジオ!操作もシンプル!
ソニーから2機目のラジオをご紹介します。
こちらはスリムな「飯ごう」っぽいデザインが印象的ですね。
大きさも、先ほどのSRF-19よりも一回りコンパクトになっています。
単3形よりも小さい単4形電池を使用しており、その軽量さを実現しています。
操作もとっても簡単です。電源を入れてつまみを回して音量を上げる、これだけです。
大変シンプルで、いつでも手元に置いておけるラジオだと思います。
(5)ソニー FM/AMハンディーポータブルラジオ ICF-P36
- 本体サイズ 約幅190.1×高さ97.3×奥行51.3mm
- 質量 約400g(乾電池含む)
- 電源 単3形 乾電池 2本
- FM 76~108MHz
- AM 530~1605kHz
- 電池持続時間
アルカリ乾電池使用
FM受信時(スピーカー使用):100時間
AM受信時(スピーカー使用):110時間 - 付属品 乾電池(単3形2本)
取っ手が便利!シンプルラジオ
こちらもソニーから。ブラックで統一されたカラーがオシャレなICF-306です。
他のラジオと比べると、サイズ、質量とも増えていますが、十分持ち運びできます。
ぎっしりカードなんかを入れた厚めの長財布を、2つ重ねた感じといったところでしょうか。
しかし、このラジオはそういったところも考えられております。
後ろに取っ手が付いており、簡単に持ち運びできます。さらに取っ手はスタンドにもなります。
デザインもムダがなく、カラーリングもスマート。
お部屋に一台あったら、ちょっとこれは何?と目を引かれるのではないでしょうか。
(6)朝日電器(ELPA) ER-C56F
- 本体サイズ 約幅128×高さ78×厚さ32mm
- 質量 約178g(ストラップ含み、電池除く)
- 電源 単3形 乾電池 2本、ACアダプター
- FM 76~95MHz
- AM 522~1620kHz
- 電池持続時間
アルカリ乾電池使用
FM受信時(スピーカー使用):40時間
AM受信時(スピーカー使用):45時間 - 付属品 ストラップ
多彩なチューニング方法、オートスキャン機能もあります
朝日電器のELPAブランドから発売されている携帯ラジオです。
液晶とテンキーが備わっているのが印象的ですね。
チューニングはデジタル式になっていて、テンキーから直接聴きたい局の周波数を入力することができます。
また、ボタンを押したり、本体横のダイヤルを回すことでも可能です。
さらにはボタンを長押しすることで自動で受信できる局を探し、メモリーに周波数を自動登録してくれる機能まであります。
メモリー機能もすごいですよ。
ページとチャンネルという仕組みで管理しており、1ページには10チャンネルの放送局を登録できます。
ページ数は10ページ。
したがって、AM、FMそれぞれなんと100チャンネル、合計200チャンネル登録できます!
ボタンが多いので誤動作が心配ですが、それを防ぐロック機能もあります。
液晶もバックライトを備えています。
充実した機能が災害時でも確実に働き、堅固なデザインが安心感を持たせてくれることでしょう。
(7)オーム電機 DSP ポケットラジオ グレー RAD-P2229S-S
- 本体サイズ 幅57×高さ97×奥行19mm(突起物含まず)
- 質量 約70g(乾電池含まず)
- 電源 単4形 乾電池 2本
- FM 76~95MHz
- AM 522~1620kHz
- 電池持続時間
アルカリ乾電池使用(音量中程度)
FM受信時(スピーカー使用):約28時間
AM受信時(スピーカー使用):約30時間
FM受信時(イヤホン使用):約31時間
AM受信時(イヤホン使用):約33時間 - 付属品 ステレオイヤホン
手のひらサイズ!デジタル一発選局
オーム電機から、ポケットラジオRAD-2229Sを取り上げてみました。
こちらはカラーがシルバー、グレー、ピンクの3色で展開されています。
本体サイズや乾電池の形から、今回取り上げた携帯ラジオで最も最小、最軽量になります。
片手で持ち運びや操作ができる大きさですので、移動しながらラジオ放送を聴くのに適しているでしょう。
選局はデジタル方式。
こちらもボタンを長押しすることで、オートチューニングが可能です。
放送局のメモリー機能もあり、FM、AMそれぞれ20局ずつ、合計40局分のプリセット登録が可能です。
片手で扱えるラジオをお探しであれば、ピッタリだと思います。
まとめです
今回は携帯ラジオを取り上げ、4社7機の製品をレビューしてみました。
その名の通り、どの機種もコンパクトなデザインが際立っていましたね。
またデザインもカジュアルでありながら普段使いもできる点は、私も気に入りました。
今までラジオはradiko派でしたが、実機でも聴いてみようかなと思い始めています。
ぜひあなたも防災グッズとしてだけでなく、日常アイテムとしてラジオを手に入れてみるのはいかがでしょうか。
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