2023/10/05 地震の新指標「長周期地震動階級」とは (2) を投稿しました

日々の安心した生活は防災から!
「もしも」に備えるための防災グッズやアプリ、お役立ち情報などを発信中!

あの人の無事を知ろう、あなたの無事を伝えよう!~災害時の安否確認システム~

防災情報を取得する 防災豆知識
防災情報を取得する

こんにちは!管理人のアカツキです。
今回の防災お役立ち情報は、安否確認システムを取り上げます。

スポンサーリンク

安否確認サービスとは

大規模災害時の緊急連絡手段です

大きな災害が起こった時、何よりも知りたいこと。
あなたの家族や親戚、知人みんなが無事なのか、ということですよね。

そのような災害発生時の緊急連絡手段として開発されたのが、安否確認システムです。

日本では、平成10年(1998年)にNTTの「災害用伝言ダイヤル(171)」が開設されたのが最初です。

阪神大震災がきっかけになりました

そのきっかけとなったのは、平成7年(1995年)に発生した阪神大震災です。

この時、被災地では通話量が急増しました。
そして5日間にわたって電話回線が混み合う輻輳(ふくそう)状態になりました。

災害用伝言ダイヤルは、過去の教訓から作られた伝言システムなんですね。

現在は、ネットの発達とともにスマートフォンが普及したため、より多機能なものになっています。

ここでは、ぜひ押さえておいてほしい安否確認サービスをご紹介します。
あなたが当サイトにアクセスしているPCあるいはスマホで、今すぐアクセスできます。

いずれの安否確認サービスも、震度6弱以上の地震が発生した場合や
台風などで大規模な災害が発生した場合に開設されます

(1) 災害用伝言板(web171)

災害用伝言版(web171)
災害用伝言板(web171)

災害は発生していません
(令和4年11月1日現在)

  • 平成25年(2013年)から運用開始
  • NTT東日本とNTT西日本が提供
  • どの携帯キャリアでも利用可能
  • 伝言情報(テキスト)を登録・確認
  • 電話番号で個人をひも付け(キー)
  • 災害用伝言ダイヤル(171)と連携
  • 体験利用

東日本大震災を経験してリニューアル

災害用伝言板(web171)は、NTT東日本NTT西日本が提供する安否確認システムです。
その前身は、平成18年(2006年)10月から始まった災害用ブロードバンド伝言板(web171)です。

平成23年(2011年)の東日本大震災でweb171を利用した人々の声をもとに、機能を追加してリニューアルされ、現在に至っています。

携帯キャリア問わず。インターネットでアクセスする伝言板

このサービスの大きな特徴は、インターネットに接続できれば携帯会社を問わず使えることです。
各携帯会社のサービスとして、「災害用伝言板」や「災害用音声お届けサービス」があります。
ただ、MVNOユーザー(格安SIM利用者)は非対応となっているんですね。

ですが、安心してください。
web171へのアクセスは可能です。
MVNOユーザーの方は、この点をぜひ押さえておいてください。

また、個人をひも付けする情報(キー)「電話番号」です。
登録されたデータは、各キャリアの災害用伝言板と共有されます。

(2) J-anpi 安否情報まとめて検索

J-anpi
J-anpi 安否情報まとめて登録

災害は発生していません
(令和4年11月1日現在)

  • 平成25年(2013年)からサービス開始
  • 安否情報を幅広く確認できる
    • 携帯各社の災害用伝言板情報
    • J-anpiと協定を締結している企業や自治体等の情報
    • Googleパーソンファインダーの情報
  • 電話番号または氏名で個人を検索
  • まとめて安否情報の検索が可能
  • 安否情報の登録はできない、検索のみ
  • 体験利用

安否情報をまとめて一括検索

ポータルサイト「goo」で知られるNTTレゾナント、NTT、NHKが共同で運営する安否確認サービスです。

こちらでは、安否情報をまとめて確認することができます

東日本大震災では、携帯会社や企業・団体などそれぞれが安否情報を収集していました。
しかし情報が分散してしまい、利用者は必要な情報になかなかアクセスできないという問題がありました。

この課題を解決するため、それぞれの安否情報をひとまとめにして横断的に検索できるようにしたのがJ-anpiです

さらに、平成27年(2015年)からGoogleパーソンファインダーで登録された情報も連携されるようになりました(次の節でご紹介します)。

まとめて安否情報を検索できることは、災害時に重宝するでしょう。

ただ、こちらのサイトで安否情報の登録をすることはできません
検索に特化していますので、その点は注意してください。

(3) Googleパーソンファインダー

Googleパーソンファインダー
Googleパーソンファインダー
(画面はデモ版です)

災害は発生していません
(令和4年11月1日現在)

  • 平成22年(2010年)から導入
  • 東日本大震災当日に提供開始
    (平成23年(2011年)3月11日)
  • 名前で個人を検索
  • 安否情報の登録と検索が可能
  • 他の人の情報も提供できる
  • J-anpiと連携
  • デモ版で体験登録可能

ハイチ地震のクライシスレスポンス(災害対応)で導入

Googleから提供されている安否確認システムです。
平成22年(2010年)に発生したハイチ地震で最初に使われました。

そして、日本では東日本大震災当日にシステムが稼働しました
最終的には67万件ものデータが登録された実績があります。

震災発生後、Googleのクライシスレスポンスチームはすぐに活動を開始しました。
パーソンファインダーは、14時46分の発震から1時間46分後の16時32分に公開されました。

アプリケーション自体はすぐに開始できる状態でしたが、言語が英語だったため、社員たちが最低限の翻訳を行って公開にこぎつけたのです。

以下のクライシスレスポンスのサイトで、Google社員の活躍がまとめられています。
大変読み応えがある内容だと感じましたので、こちらもぜひお読みください!

J-anpiと連携

パーソンファインダーは、J-anpiと相互に連携しています
そのため、携帯会社の災害用伝言板の安否情報ともリンクしていることになります。

実質的に、災害用伝言板、J-anpiの安否情報はすべて共有されているんですね。

他の人の情報も提供可能

名前をキーとして安否情報の登録と確認ができます
そしてこちらでは、他の人の情報も登録することができます

代理で登録する状況は、おそらく実際に起こり得ることだと思います。
そういったことも考えて作られているんですね。

また、デモ版が用意されていますので、実際に登録を体験することができます
いざという時のため、一度デモ登録してみることもご検討ください。

まとめです

災害時の安否確認システムをご紹介しました。

災害用伝言板やJ-anpiも、災害時以外にサービスを体験できる期間が設けられています。
あわせてご確認ください。

安否確認システムの体験利用期間


これから本格的な台風シーズンがやって来ます。

また、今週末から防災週間に入ります。
防災意識を見直す良い機会にもなるかと思います。

もしもの時に備えて、安否を確認する手順をしっかりと身につけておきたいですね。

タイトルとURLをコピーしました
/* クリッカブル用コード */