2023/10/05 地震の新指標「長周期地震動階級」とは (2) を投稿しました

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「警戒レベル」で「難」を「避」ける「避難」行動を取ろう

警戒レベルは5段階 防災豆知識
警戒レベルは5段階

こんにちは、管理人のアカツキです。
今回の防災お役立ち情報は「警戒レベル」です。

ここ数年、テレビの気象情報に色々な変化が起きている、そう感じることはないでしょうか。
特に「1から5までの数字」がよく画面に出ていると、お思いの方も少なくないと思います。
この数字は一体何なのか?さっそく見ていきましょう。

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警戒レベルとは

災害が迫っている度合いを知らせるレベルです

まずはこの表をご覧ください。

警戒レベル一覧表(令和3年5月版)
警戒レベル一覧表(令和3年5月版)
出展 内閣府「避難所に関するガイドライン(令和3年5月)」 34ページ

これが警戒レベル一覧表になります。令和3年5月から運用されている最新のものになります。

警戒レベルは、2019年(令和元年)3月から始まった国の新しい取り組みで、その地域が今どれくらいの災害リスクにあるか、その度合いを5段階に分けて示した数字です。表の左側にある1から5までの数字が警戒レベル」と呼ばれる数字になります。

数字だけでなくでも度合いを表現しており、直感的にも分かりやすくなるよう工夫がされています。
数字が大きくなるほど災害のおそれが高まり、それに応じて色が濃く、暗くなっていきます。
したがって、警戒レベル5が最も危険な状態ということになります。

そしてそれぞれの警戒レベルが示す状況私たちがとるべき行動行動を促す情報の三つが掲載されています。

注意してほしいのは、行動を促す情報については

  • レベル1~2は気象庁が発表する情報
  • レベル3~5は市町村が発令する情報

になるということです。

警戒レベル1

早期注意情報を確認!

それでは、各警戒レベルが示すくわしい意味を確認していきましょう。
まずは警戒レベル1についてです。

警戒レベル1
警戒レベル1 今後気象状況が悪化するおそれ

この段階では、まだその地域は平時の状態ということです。
しかし今後気象状況が悪化するおそれがある状況です。

そのため、今後の気象情報に注意したり避難に向けた準備を進めていくことが望まれます。
災害への心構えを高める、とあるのはこれらの意味が込められています。

そして行動を促す情報には早期注意情報とありますね。
この情報は、警報級の現象が5日先までに予想されているときに発表されます。
市町村から出されるものではなく、気象庁から発表される点に注意してください。

では実際にその早期注意情報を見てみましょう。
気象庁のサイトから全国の気象警報・注意報を開いてみます。
今回は宮崎県の宮崎市を例にあげてみます。

気象警報・注意報(気象庁)
気象庁のサイトから気象警報・注意報を確認
宮崎市の早期注意情報(2021/6/29 0:49取得)
宮崎市の早期注意情報(2021/6/29 0:49取得)

この表が早期注意情報です。日付が6日分表示されていますね。
左の日付から翌日までは時間が区切られた細かい情報が、そして2日後から5日先までは日単位の情報が示されています。

この内、「大雨」について警報級の可能性が[中]あるいは[高]と予想されている時、これをもって警戒レベル1と判断します。

特に[高]が翌日に出ている場合には災害の危険度が高まるおそれがあります。

情報が発表される地域単位に注意を

ところで一つ気になる点がありませんか?
対象地域が「宮崎県南部平野部」になっていますよね。

少しややこしいのですが、早期注意情報は翌日までは宮崎市を含む宮崎県南部地域に、そして2日後から5日先までは宮崎県といった〇〇県単位で発表されます。次の図を見てください。

宮崎県の予報区分
宮崎県の予報区分・黒い太線が一時細分区域です
出展 気象庁 「気象警報・注意報や天気予報の発表区域

この図で宮崎市を含む黒い太線部分があり、「南部平野部」が四角で囲まれていますよね?
早期注意情報は、この黒い太線部をまとめた「一次細分区域」単位で発表されます。

そのため宮崎市の早期注意情報は、翌日までは「南部平野部」として、2日後から5日先までは「宮崎県」として発表されるということです。

ちなみに前者は天気予報、後者は週間天気予報と同じ発表地域単位になっています。
下の表は、宮崎県全体を選択した時の早期注意情報です。翌日以降は同じ[中]になっていますよね?

宮崎県の早期注意情報(2021/6/29 0:50取得)
宮崎県の早期注意情報(2021/6/29 0:50取得)
(7月)1日の[中]は県単位で出されています

レベル1については、気象庁の早期注意情報を確認し、大雨について[中]あるいは[高]が表示されていないかを確認することが重要です。

起こるかも知れない災害について、心構えを高めてください。

災害への心構えを高める(警戒レベル1)
災害への心構えを高める(警戒レベル1)
出展 内閣府「避難情報に関するガイドラインの改定(令和3年5月)

警戒レベル2

この段階のうちに避難行動の確認を!

警戒レベル2
警戒レベル2 気象状況悪化

警戒レベル2は、気象状況が悪化している状況になります。
この段階では気象庁から大雨、洪水、高潮のいずれかの注意報が発表されます。
(気象庁から発表される注意報は全16種類ありますが、警戒レベル2に位置付けられているのはこの3つということに注意してください)

警報や注意報は原則市町村単位で発表され、これを「二次細分区域」と言います。

注意報はその後の推移によっては警報に切り替えられる可能性もあります。
この段階では、避難に向けてより具体的な行動を取るための準備をしていく必要があります。

このまま雨が降り続けた場合の自宅周辺の災害リスクをハザードマップで調べることや、避難場所への避難経路を確認することも大事です。避難行動の確認をしておいて下さい。

自らの避難行動を確認(警戒レベル2)
自らの避難行動を確認(警戒レベル2)
出展 内閣府「避難情報に関するガイドラインの改定(令和3年5月)

警戒レベル3

避難に時間を要する人は避難行動を!

警戒レベル3
警戒レベル3 災害のおそれあり

警戒レベル3から行動を促す情報は市町村長が発令することになっています。
それが「高齢者等避難」になります。

高齢者等避難(警戒レベル3)
高齢者等避難(警戒レベル3)
出展 内閣府「避難情報に関するガイドラインの改定(令和3年5月)

「災害のおそれ」がある状況になっているため、高齢者等は避難を開始する必要があります。
高齢者等とありますが、「」が入っている点に注意してください。
この等にはどのような方々が含まれているのでしょうか?

ここに当てはまる方々は、障害のある方や、避難を支援する方(支援者)も含まれています

過去の災害において、高齢者の方の逃げ遅れによる被災が多い状況が続いています。
そのため、警戒レベル3では避難に時間を要すると思われる高齢者の方の避難が、住民が取るべき行動のメインになります。

しかし高齢者等避難はその方々だけに向けられた情報ではありません!
それ以外の人も普段の行動を見合わせたり、自主的に避難をするタイミングでもあります。

特に急に水位が上昇するおそれがある中小河川沿いにお住いの方など、自宅周辺の災害リスクが高い方は早めの避難行動をとることが検討されるでしょう。十分に注意が必要な段階です。

警戒レベル3以上では気象庁からの情報は出ないの?

では気象庁から何も情報が発表されないか?というとそうではありません。
この段階では、大雨警報(土砂災害)洪水警報などが発表されているはずです。

ここが複雑で、今後も改善されていくと思うのですが、まずは次の表をご覧ください。

警戒レベルと警戒レベル相当情報の対応表
警戒レベルと警戒レベル相当情報の対応表
出展 内閣府 「避難所に関するガイドラインの説明資料(スライド形式)」 24ページ

この表の左側は今までに出てきている警戒レベル表です。
そして右側にも同じようなレベル表がありますよね。
ただ、こちらにはレベルの数字に「相当」という文字が追加されています。

これらの情報は

  • 私たち住民側にとっては、自分で避難行動を取るため
  • 市町村側にとっては、高齢者等避難開始などの発令をするため

の判断となる情報になり、「警戒レベル相当情報」と言います。
つまりその警戒レベルを補足する情報ということで「相当情報」になっているということです。

何だかややこしいですよね。

私はこれらを相当情報とわざわざ分けて記載する意味があるのかなあと思っています。
「相当」を削除して同じレベルで扱うだけで良いような気もします。

補足情報というスタンスのためにこのような体裁にしたのだと思いますが、むしろ分かりにくくなっているように見えます。

しかし、この相当情報こそ私たちが自主的に避難するときの大きな判断材料になります。
気象庁の気象情報などを見ても、警戒レベル相当情報との位置付けが必ず記載されています。
ぜひ、これらの対応を把握しておいてください。

また、この中で洪水と土砂災害に関する情報を見ると、危険度分布という文言が見て取れます。
こちらは気象庁が提供する洪水警報、大雨警報の危険度分布(キキクル)を指しています。
(一番左の水位情報がある場合の危険度分布は、国土交通省が提供する情報で水害リスクラインと呼ばれるものです)

キキクルについてはこちらの記事も参考にしてください!

警戒レベル4

このレベル中に避難行動の完了を!

さらに一段レベルが上がり、警戒レベル4は「災害が発生するおそれが高い状況」にあります。
市町村からは「避難指示」が発令されます。

警戒レベル4
警戒レベル4 災害のおそれ高い

表にもありますが、波線で警戒レベル4までに必ず避難!とある通り、このレベルで避難すべき人は行動を完了することが求められます。

そして「まだ警戒レベル5があるから大丈夫」という方はその考えを改めなければなりません。

この波線は、意味なく引かれた線ではありません。
警戒レベル4と5ではその状況に大きな違いがあることを示すため、あえて引かれた線であることを覚えておいてください。

端的に言えば、レベル5では命を失くす可能性が出てくるということです。
レベル5の節でくわしく述べますが、この段階では公民館といった指定緊急避難場所に避難しようとして移動することがかえって危険になる状況です。

避難指示(警戒レベル4)
避難指示(警戒レベル4)
出展 内閣府「避難情報に関するガイドラインの改定(令和3年5月)

レベル4ではこのような場所へ逃げるための時間、すなわちリードタイムが残されています。
そのリードタイムは警戒レベル相当情報が出されてから2~3時間程度と想定されています。

例として、警戒レベル4相当情報である土砂災害警戒情報の場合を見ていきましょう。

この情報は、大雨が降ることによる土砂災害危険度の高まりを示す「土壌雨量指数」の値を用いて発表されます。
約2時間後に土壌雨量指数が土砂災害が起こる基準値を超えると予測された時、当該の情報が発表されるようになっています。

したがって、リードタイムは2時間程度ということになります。
しかしこれはあくまでも予測ですので急激に状況が悪化することも考えられます。
結果としてリードタイムが短くなることもあり得ます。綿密な情報収集と余裕を持った避難行動が必要になります。

警戒レベル4が避難できる最後の段階であることがポイントです。

警戒レベル5

直ちに身の安全を確保!

警戒レベル5
警戒レベル5 災害発生又は切迫

警戒レベル5は、先ほども述べましたが4とは全く状況が異なり、すでに災害が発生しているか切迫している状況になります。
ここで「切迫」とは「災害が発生直前または未確認だがすでに発生していると思われる」ことを意味します。
したがって、避難におけるリードタイムはほぼありません。

緊急安全確保(レベル5)
緊急安全確保(レベル5)
出展 内閣府「避難情報に関するガイドラインの改定(令和3年5月)

この段階はあなた自身の命が危険になっている状況です。
家を出て指定緊急避難場所への避難(これを立ち退き避難と言います)中に河川が氾濫して被災するおそれがあったりと、その避難行動がかえって危険になってしまう状況とも言えます。

そのため、直ちに安全を確保する行動をとる必要があります。
具体的には次のような行動が考えられます。

  1. 洪水、高潮、津波のリスクがある
    • 自宅等の少しでも浸水しにくく高い場所へ緊急的に移動する
    • 近くの相対的に高くて頑丈な建物等に緊急的に移動する
  2. 土砂災害のリスクがある
    • 自宅等の崖から少しでも離れた部屋に待避(危険が去るのを待つこと)する
    • 近くの頑丈な建物に緊急的に移動する

そして、この行動を取ったとしても命が助かるという保証はありません。
それほどレベル5というのは深刻な状況であるということを知っておいてください。

緊急安全確保は必ずしも発令されるとは限りません

一方で市町村からは行動を促す情報として「緊急安全確保」が発令されます。
しかし、緊急安全確保は必ずしも発令されるとは限りません

なぜなら、市町村側で災害発生の状況を確実に把握することができないからです。
再度述べますが「まだ警戒レベル5があるから大丈夫」とは決して思わないでください。
レベル4までに必ず行動を起こせるよう、平時から防災対策を進めることが大事です。

避難はどのようにすればいいの?

基本は立退き避難です

ここまで、それぞれの警戒レベルについて見てきました。
原則レベル4までに避難行動を完了することを認識されたと思います。

そうなると問題になってくるのが、具体的にどのような避難行動を取れば良いのか、ということです。
この指針となるのが、本記事で多数出展をさせて頂いている内閣府の避難情報に関するガイドラインのWebページです。

こちらには、警戒レベル表や避難行動のフローチャートなどを含む多くの参考資料が掲載されています。今回は特にこの避難行動について示された図を取り上げたいと思います。

「避難」とは「難」を「避」けること
「避難」とは「難」を「避」けること
出展 内閣府 避難情報に関するガイドラインの改定 (令和3年5月)
新たな避難情報に関するポスター・チラシ」裏面

上の図にありますように、避難の行動で分けてみると、大きく二つあることが分かります。
立退き(たちのき)避難屋内安全確保です。

立退き避難は、自宅から小中学校など指定緊急避難場所やホテル、親戚宅などに避難することを言います。避難行動の基本が立退き避難です。水平避難とも呼ばれます。十分にリードタイムが確保されていれば安全に行動を完了することができるでしょう。

一方で屋内安全確保という避難行動もあります。
これは、洪水や高潮に対して自宅が災害に合うリスクがあっても上階や高層階(近くにそのようなマンションやビルなどがあればそちらも含みます)に移動することで安全を確保しようというものです。

先ほどの水平避難に対して垂直避難と呼ばれます(立退き避難であっても垂直避難になる場合もあります)。ただし、図にもありますが3つの条件があり、これをクリアしていると判断する場合に取ることができる行動になります。

屋内安全確保を行うための条件(自分で判断・ハザードマップで確認!)

  1. 家屋倒壊等氾濫想定区域に入っていないこと
    • 堤防が決壊して起こる激しい水の流れなどで家屋が流されたりすることが想定される区域を言います
    • 区域に入っていなくとも、河川や堤防に面した場所に自宅があるとリスクは高まります
  2. 浸水深より居室が高いこと
  3. 十分に備蓄があること

そして、先ほどの緊急安全確保と合わせ避難行動を整理したのが次の表になります。
合わせて避難行動のイメージ図もご覧ください。
緊急安全確保は最後の手段であるということを今一度留めてください。

避難行動の整理表
避難行動の整理表
出展 内閣府 「避難所に関するガイドライン(令和3年5月)」 14ページ
避難行動のイメージ
避難行動のイメージ
出展 内閣府 「避難所に関するガイドライン(令和3年5月)」 14ページ

警戒レベルの導入と推移

導入のきっかけは平成30年7月豪雨

ここまでそれぞれの警戒レベルの解説と具体的な避難行動について述べてきました。
補足として、警戒レベルが導入された経緯などを簡単にお示ししたいと思います。

この発端となったのは、2019年(平成30年)に発生した西日本を中心とした豪雨災害、平成30年7月豪雨です。台風7号が温帯低気圧に変わった後、本州付近に停滞していた梅雨前線を活発化、西日本を中心に記録的な大雨をもたらしました。

特に愛媛県、岡山県、広島県で土砂災害や水害による被害が目立ち、死者・行方不明者が232人となりました。一つの土砂災害で死者・行方不明者が200人を超えたのは、1982年(昭和57年)の「昭和57年7月豪雨と台風10号」以来(439人)のこととなりました。

平成30年7月豪雨の映像(いずれもYoutubeより)

このような被害を受けて、内閣府の中央防災会議にて「平成30年7月豪雨による水害・土砂災害からの避難に関するワーキンググループ(WG)」が設置されました。

防災情報の共通言語化が警戒レベル

WGにおける議論では、防災情報のあり方が一つの論点になりました。
先ほどの警戒レベル相当情報を見てもそうですが、情報が非常に多いですよね。その出所も気象庁や国土交通省、各自治体など様々です。

そのため、情報の受け手である住民側はそれらをしっかりと理解・消化できていない状況になっているという指摘がありました。

そこで防災情報をより直感的に理解しやすくするために提案されたのが警戒レベルです。レベルを分けることで、たとえば大雨特別警報が出た場合はこのレベルなのでこのような状況にある、と整理されます。これは、防災情報を共通言語化する取り組みと言えます。

すると住民にとっても防災情報の意味がクリアになり、主体的な避難行動につながっていくことが期待されます。

WGの報告書では最後に「国民の皆さんへ」という欄があり「自らの命は自らが守る」という意識を持って行動してほしいというメッセージが込められました。このように行政の報告書で国民向けのメッセージが発信されたのは、きわめて異例のことだったのではないかと思います。

平成30年7月豪雨WGの報告書最後に掲載されたメッセージ
平成30年7月豪雨WGの報告書に掲載されたメッセージ
出展 「平成30年7月豪雨を踏まえた水害・土砂災害からの避難のあり方について(報告)」 33ページ


WGは全3回開催されましたが、議事録が大変詳細に残されており、とても読み応えがあります。
ぜひその一部だけでもより多くの人に読んでほしいと思います。

警戒レベルの移り変わり

最後に警戒レベル表の移り変わりについて、簡単にお示ししたいと思います。
最初はWGで提案された段階の警戒レベル表です。

警戒レベル表(WG案)
警戒レベル表(WG案)
出展 平成30年7月豪雨による水害・土砂災害からの避難に関するワーキンググループ 第3回
資料5「住民の避難行動等を支援する防災情報の提供」2ページ

案2とある通り、まだ決定稿では無い状態です。ちなみに案1は避難指示(緊急)がレベル5に入っているものになります。この点においても色々な意見が出ていました。

続いて、令和元年版です。

警戒レベル表(令和元年版)
警戒レベル表(令和元年版)
出展 内閣府 避難勧告等に関するガイドラインの改定 (平成31年3月29日)
避難行動判定フロー・避難情報のポイント」より

WG案2が採用され、色が付いて見やすくなりました。
なお色についても様々な色覚の人に伝わりやすい配色がなされています。
(避難勧告等に関するガイドラインの改定 (平成31年3月29日)の中段にPDFの説明ファイルがあります)
当記事における警戒レベルの色分けも同じ配色を利用しています。

そして最新版がこちらになります。

警戒レベル表(令和3年版)
警戒レベル表(令和3年版)
出展 内閣府 避難情報に関するガイドラインの改定 (令和3年5月)
新たな避難情報に関するポスター・チラシ」表面

昨年2020年(令和2年)に「令和元年台風第19号等を踏まえた避難情報及び広域避難等に関するサブワーキンググループ」が開催され、警戒レベルについて、その概念の見直しと再整理が行われました。

この結果、レベル3以降の表現が変わり、特にレベル4で併記されていた避難指示(緊急)と避難勧告が避難指示に一本化されました。

またレベル5は緊急安全確保という表現になりました。旧版のレベル3と4が行動を指南するタイプの情報であり、5は災害発生情報とその状況を伝えているので、行動指南の要素を入れ込んだ表現にしようという議論を経てこのように変わりました。

そしてレベル5は災害が発生、または切迫した状況であっても発令できることになりました。
記事冒頭のレベル表に5の部分に災害発生に加え、切迫という文言があることを今一度見直してみてください。

まとめです

今回の防災お役立ち情報は「警戒レベル」を取り上げました。

平成30年7月豪雨は6月末から7月初旬にかけて発生した災害です。ちょうど今の時期に発生した災害が契機となって警戒レベルが制定され、見直しがなされて現在に至っています。

多種多様な防災情報が出てくる中で情報面での整理が行われましたが、それを受け止めて判断し、行動するのは私たち一人一人です。

まずはお住いの地域のハザードマップをしっかりと確認し、もしもの時への備えを今から行っていきましょう!


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