こんにちは!管理人のアカツキです。
今回取り上げる防災アプリは「NewsDigest(ニュースダイジェスト)」です。
「速報」に力を入れているニュースアプリとしてご存じの方も多いと思います。
早速その特徴を見ていきましょう!
他のどのアプリよりも早くニュースを発信
「NewsDigest」はJX通信社が提供するニュースアプリです。
iPhone、Android両機種に対応しています。
2015年1月にiPhone版、同年12月にAndroid版がリリースされました。
このアプリは、主に重大なニュースや災害情報などを「他のどのアプリよりも早く」配信することを目指したニュースアプリです。
新型コロナの感染状況も最速で配信
私がこのアプリの存在を知ったのは、公式のツイッターアカウントに触れたことがきっかけです。
昨年2020年、日本においても新型コロナの感染者が発生し、増加してきた頃です。
NewsDigestはWebサイトやツイッターでも情報発信を行っていますが、この情報発信が「とにかく早い」と気付き始めました。
各都道府県(あるいは市単位でも)で発表された感染者情報がすぐにツイートされるんです。
それに伴い、感染者の増加を示したグラフ等も更新されていきます。
あの頃は仕事を退職した頃でしたから、時間ごとにどんどん増えていく数字を様々な心境で見詰めていたことを思い出します。
そのような流れからアプリもインストールして、以来日々のニュース情報収集の一助として活躍しております。
ニュースを発信する記者はAI
この「早さ」を私も実際に体験した訳ですが、なぜNewsDigestはこんなに情報発信が早いのでしょうか?
それを支えるのが基盤エンジンである「XWire(エックスワイヤ)」です。
これはツイッターを始めとする様々なSNSサービスなどを主に巡回し、災害などの情報があるとそれを自動的に検知してニュースとして発信するための技術です。
iPhoneのSiriやAmazonのAlexaなどは、私たちが話しかけた言葉を理解してその答えを返してくれますよね?
ということは、機械は私たちが普段使う言葉や文字などの意味を理解している、ということになります。
さらっと一言で済ませてしまいましたが、これってものすごい事ですよね。
これらに使われているのが「自然言語処理」と言う技術です。
ディープラーニングが契機となった第三次AIブームの最新形と言って良いかも知れません。
XWireにもそのベースとして自然言語処理技術が使われています。
これによってNewsDigestのニュースが作られています。
つまり、AIがニュースを発信する記者ということなんですね。
NewsDigestの外観
それでは実際にアプリの内容を見ていくことにしましょう。
4つの設定ですぐに使えます(iPhone版)
アプリをインストールして起動すると初期設定の画面になります。
Android版では、ユーザーの性別や年齢などを入力するとすぐに使えるようになります。
iPhone版については次のような設定画面が出てきます。
作業自体はすぐに終わりますので手早く済ませてしまいましょう!
・設定項目
- ニュース速報を通知するかと聞かれます。これはぜひ許可にしておきたいところです。
- 続けて受け取るニュースのジャンルを決めることができます。
災害に関する通知もデフォルトでONになっています。 - 設定項目はほかに位置情報の許可があります。
- 最後にトラッキング設定をして完了です。許可するかしないか、を決定します。
「ニュース」メニュー・ヘッドラインが表示されます
設定を終えるとメイン画面に切り替わります。
この時点で、すでにいくつかのニュースが出ていると思います。
画面下には5つの項目がありますね。これがNewsDigestが配信する情報の分類になります。
これらの分類について、一つずつ見ていきましょう。まずは「ニュース」です。
上のように、あらゆる種類のニュースヘッドラインが表示されるようになっています。
そして「総合」や「地域」などのジャンルタブがあり、ここを選ぶことでそのジャンルに区分されるニュースが表示されます。
初期状態では、11種類あります。これだけでもかなりの量ですね。
気になるメディアを登録できます
設定画面からタブを追加することができます。
気になるメディアがあれば、フォローすることでそのタブが追加されます。
また「特集メディア一覧」からフォローしても、同じくタブが追加されます。
「速報」メニュー・NewsDigestの早さを実感
こちらでは通知が行われたニュースや他の速報ニュースが確認できます。
「速報」というだけあり、更新する度に新着の記事がどんどん入ってきます。
「路線」メニュー・最大3つまで路線を登録できます
「路線」メニューでは、鉄道に関する情報を提供しています。
設定した地域の情報が自動的に取得されます。
これとは別に路線を3つまで登録することが可能です。
ここでは設定地域だけでなく、全国の鉄道路線や特急なども選択できます。
「気象・災害」メニュー・地震などの情報はこちら
「気象・災害」メニューでは、あなたが設定した地域の天気が表示されます。
表示はとてもシンプルで、必要な情報のみ提供されています。
精密体感震度・あなたが感じた震度を報告できます
地震については、画面をタップすることで詳細な情報も表示されます。
また、NewsDigestでは「精密体感震度」という取り組みを実施しています。
これは実際に地震が起きた際、あなたが体感した震度を報告できるという機能です。
参考として掲げたサイトにもありますが、自らが防災情報の主体となることこそが、人が防災行動を起こすきっかけになり、必要なことであるとのことです。
精密体感震度機能の提供は2020年8月から開始されています。
多くの人が参加することで、そのデータは全国に設置された震度計以上の観測網になり得るかも知れないですね。
なお、送信されたデータは匿名化がなされており、個人情報は取得しない仕組みになっています。
・2021年2月13日(土) 追記
23時7分頃に宮城県や福島県などで最大震度6強を観測する地震がありましたね。北海道にも揺れが到達し、驚きました。
気象庁によれば、青森県から千葉県までの太平洋沿岸で若干の海面変動が予想されるとのことですが、被害の心配はないということです。
このマグニチュードと深さから、津波の発生を心配しましたが、注意報が発令されず安堵しています。
今回の精密体感震度の運用について確認してみました。
あくまでも一例ですが、気象庁が発表している震度と体感震度にはある程度の関連性があるように思えます。私もすぐに体感震度を報告すべきでしたがまずは情報を確認するので精一杯でした。
「コロナ・防災」メニュー・お近くの感染事例がわかります
昨今のコロナ禍を受けて作られた分類です。
ここでは地域のマップが表示され、どこで新型コロナの感染者が出たか把握できるようになっています。
掲載される情報は、各地の自治体や厚生労働省が発表した情報をもとに集計されているということです。
マップには時折様々なアイコンが表示されています。
これをタップするとその場所で起こった事件や事故、災害などの情報が表示されます。
この情報はツイッターなどのSNSが参照されており、ここにXWireエンジンの技術が使われているのだと実感できます。
設定メニュー・受け取りたい情報を決めましょう
右上の歯車をタップするとアプリの設定画面に移動します。
ニュース速報の通知設定や、定時に配信するニュースの設定も可能です。
追加したいメディアのニュースはここから
先ほどニュースメニューの所でも取り上げましたが、特集メディア一覧では様々なメディアからのお知らせを追加することができます。数えてみたところ、70社が対応しています。
ジャンルも様々ですので、ぜひあなたが欲しい情報に合わせてカスタマイズしてみましょう。
特集メディアの一例(ニュース系)
- FNN.jp (FNNプライムオンライン:フジテレビによるニュース情報サイト)
- ABEMA TIMES (AbemaTVによる総合情報サイト)
- テレ朝news (テレビ朝日が配信するニュースサイト)
- 日テレNEWS (日テレNEWS24:日本テレビによるニュースサイト)
まとめです
今回は「NewsDigest」をご紹介しました。
アプリでは、ニュース速報の発信に特化しているだけでなく、そのデータ収集力を活かしてコロナ感染者の統計データなども積極的に更新しています。
特に世界新聞・ニュース発行者協会(WAN-IFRA)が主催する「アジア・デジタルメディア賞2020」において、本アプリが新型コロナウイルス感染症関連プロジェクト部門特別賞を受賞しています。
さらには「新型コロナ時空間3Dマップ」を東北大学と共同で開発しており、JX通信社の技術力が今後もあらゆる場面に活かされていくことと思います。
防災においては、関連情報の素早い取得が時に生死を分けることにもなると思います。
速報に強いNewsDigestで防災レベルをアップしていきましょう!